妊娠中は食生活をしっかりと考えなくてはいけない
普段の生活以上に妊娠中は、毎日食べるものについて考えなければなりません。
というのも、お腹の中に新しい生命が誕生しているわけですから、その生命を育むためにより栄養が必要となるからです。
胎児には普通の成人とは異なる栄養バランスが必要となることがあり、必要な栄養が足りないと何らかのトラブルを持って生まれてきてしまうこともありますので、真剣に考えるべきことです。
また、母親の健康を維持するためにも、しっかりと栄養バランスを考えることは重要です。
どうしてもつわり中は食欲が落ちてしまいますし、疲れなどから料理をしっかりとするのが大変になってしまうこともあります。
妊娠によって鉄分などの栄養素が不足して貧血になりやすいなどの状況を見られますので、普段とは違う食生活を送るようにすることが肝心なのです。
鉄分をしっかりと摂るように意識する
特に妊娠期間中は鉄分をきちんと摂ることを心がけるようにしましょう。
母親が貧血になりやすくなってしまうというだけでなく、胎児にも影響を与えますし、ホルモンバランスが崩れやすくなって体調が不安定になってしまいがちになるというトラブルも招きますので、鉄分は意識して摂取しましょう。
そのためにおすすめなのが乾物類です。
鉄分が豊富に含まれている定番の食品としては、レバーやホウレンソウなどがありますが、それにくわえてかつお節などの乾物類も鉄分を豊富に含んでいることが多いものです。
乾物類はいろいろな形で料理できますし、保存が利きますので、まとめて買い置きしておけば、いつでも気軽に料理できますので、妊娠中には便利な食材です。
葉酸を摂ることが勧められている
妊娠中に意識して摂るべき栄養素はたくさんありますが、特に最近強く勧められているのが葉酸です。
ビタミンの一種ですが、この葉酸が妊娠中に不足すると、胎児に先天的疾患が現れる確率が高くなることが分かっていますが、どうしても妊娠中の摂取量が不足しがちになるという傾向があります。
そのため、欧米では政府が主体となって積極的に葉酸を摂るように妊娠中の女性に勧めていますし、日本でも厚労省などが推奨しています。
葉酸が強化された乳製品やサプリメントなどがたくさん出ていて、効率よく摂取できるようになっていますので、こうした食品を上手に使うようにしましょう。
普段の食事ではどうしても不足することが多いので、こうした補助的な食品を使った方が安心です。
アスパラガスやレバーなどの食品に葉酸が含まれていますが、なかなか毎日食べるというわけにはいきませんので、効率よく葉酸を摂取できる方法を探した方が良いでしょう。